〜鶴田昇先生のロングインタビュー〜
「手当て」の施術法
「痛い!」
何かに身体をぶつけたとき、私たちは思わず手を当てます。持っている物を放り出してでも、痛むところに手を当ててしまいます。そうすると、実際に少し痛みが軽くなるものです。
「つるた療法」は、この誰でも経験あるシンプルな現象をつきつめた、「手当て」による施術法です。
自然治癒力の源、血液循環を改善
手を当てると、なぜ痛みがとれるのか。心理的な理由もあるでしょう。しかし実際に治癒力が高まることも間違いありません。
それはエネルギーが伝わることによって「血液循環が良くなるから」です。「つるた療法」はこの作用を最大限に活用したものです。
人の身体には、自然に健康で痛みのない状態に戻ろうとする力が備わっています。その力の源泉が、血液(の流れ)です。その力を大きくしてあげることで、治癒は早まります。「整形外科で治らなかった」と来院する患者さんはとても多いのですが、それは整形外科の治療が薬剤ばかりに頼るために、かえって血液循環を悪くさせてしまっているからではないかと、私は考えています。
痛みの原因となっている筋肉を突き止める
「つるた療法」のいちばんの特徴は、手を当てることによってまずは「痛みの原因になっている部分を特定する」という点にあります。医学でいえば「診断」です。その正確性こそ、6000人もの治療実績を上げることができた最大の理由です。
しかし、これは難しいことではありません。患者さんの身体が教えてくれるからです。
患者さんの身体に手を当てていると、痛みの原因となっている組織(筋肉や結合組織)に痛みが起こってきます。原因を探しあて、その部分に集中して手当することで、最も的確な施術を行うことができます。
整形外科の治療に行ってもなかなか良くならないもう一つの理由は、レントゲンやMRIといった「骨を診る検査」ばかり入念に行う一方で、肝心の筋肉や結合組織を診る治療を行わないからです。
痛みの原因となっている筋肉を調整する
- ●腰 痛
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腰痛で当院を訪れる患者さんのほとんどは、整形外科で①椎間板ヘルニア、②脊柱管狭窄症、③脊椎すべり症のいずれかを診断されています。
しかし、それらの疾患は腰痛の原因ではないことがほとんどです。なぜなら、腸腰筋という下腹部の深部を通っているインナーマッスルの硬直を「つるた療法」によって取ることで、痛みは消えていくからです。
- ●股関節痛
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たくさんの人が股関節部の痛みで整形外科を受診しています。そして「変形性股関節症」や「臼蓋形成不全」と診断され、人工関節の手術を受けています。
しかし股関節の痛みも、実は腸腰筋のトラブルで起こっている場合がほとんどです。人工関節の手術を勧められた多くの患者さんが当院を訪れますが、ほぼすべてと言ってよいくらい、腸腰筋の施術によって痛みが軽快し、手術を回避しています。腸腰筋という筋肉の痛みが関節痛と勘違いされているだけなので、整形外科の誤診です。
- ●膝 痛
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高齢者の方を中心に、膝の痛みに悩んでいる患者さんも少なくありません。しかしこれも関節自体のトラブルではなく、脚全体を動かすために働いているいろいろな筋肉の硬直によって起きている痛みです。
膝の痛みで多いのは、階段を降りるときなどに膝の外側が痛むケースですが、その多くは太股の裏側を通って膝関節につながっている「大腿二頭筋」が原因です。膝関節の内側が痛む場合は、腸腰筋の硬直によるものです。また、足裏の「足底筋」の疲労によって膝が痛むこともあります。
膝関節の複雑な動きには、さまざまな筋肉が関わっています。どこの筋肉が膝痛の原因なのかを見極めるのも、「つるた療法」であれば難しいことではありません。
だれでもできる「つるた療法」
「つるた療法」は、特別の才能を授かった人だけが行えるような、神掛かった技術では決してありません。身体に手を当てれば誰でもその部分が温かくなるように、誰でもできる施術なのです。意識してトレーニングすれば、誰でも施術効果が上がるようになります。患者さんへの施術に慣れている治療家や医師であれば、なおさらでしょう。
湘南スポーツ整体院が開催しているセミナーは、この「つるた療法」の普及を第一の目的に行われています。
- 当院で行っている手当療法のすべてが学べます。
- 実技を中心に、実際の症状に対する具体的な治療法を学んでいきます。
- 時間があれば最初からこちらのコースで学んでください. (短期コースの内容は、すべて含まれています。)
- □日 時/第二・第四土曜日(16時30分~18時30分)
- □受講料金/全5回 5万円(分割可)
「つるた療法」セミナー動画
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第63期 講習会日程表(夜間)
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